2021/12/31離婚

協議離婚無効確認~夫が妻に無断で提出した離婚届の無効確認を得た事例~

【事案】
ご依頼者様(妻)は、夫とお子さんと同居していましたが、夫が無断で離婚届を提出して自宅を出て行き別居となりました(夫が数年前から不貞に及び不貞相手との間に子がいたこと、離婚届提出後に婚姻届を提出したこともあわせて発覚。)。
ご依頼者様にとって「離婚」は青天の霹靂で、大変動揺されての初回相談でしたが、協議離婚無効確認の特有の難しさや、今後の手続きの流れ、それに伴う心身の負担などもじっくりお話したうえで、ご依頼者様の「泣き寝入りしたくない」との強い希望が示され、お引き受けしました。

【弁護士の活動と成果】
その後すぐに協議離婚無効確認の調停を申し立てましたが、話し合いは平行線、調停不成立となり、協議離婚無効確認訴訟を提起しました。
冒頭の離婚届は、ご依頼者様が数年前の夫婦喧嘩の際に、自身の署名済みの離婚届を夫に手渡したものだったため、筆跡から無効を主張する方法はとれませんでしたが、細かな事実を拾い集め、丁寧に主張立証を繰り返した結果、裁判所より「妻の意思に基づく離婚届の提出ではない」、すなわち、「協議離婚無効」を前提とした和解の提案がなされ、夫も無断で提出したことを認めて謝罪、和解成立となりました(協議離婚無効確認は審判)。

【ご依頼者様からのメッセージ】
 「先生と一緒に戦った事によって裁判官にわかってもらえ相手にも離婚無効を認めさせる事ができました。私と同じように悩まれている方勇気を持って立ち向かって欲しいです。」


【弁護士長谷川のコメント】
 協議離婚無効確認の場合、離婚届の提出が発覚したのちすぐに行動しないと、追認したと受け止められかねません。
大きなショックを受けられつつも自らを奮い立たせ、「即行動」した依頼者様の頑張りが勝訴的和解を導いたと考えています。
「自分のプライドを守ることができました」「泣き寝入りしなくてよかった」と嬉し涙を流されていたご依頼者様の姿が強く印象に残っている事件です。

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